四国には、石鎚山や剣山など高峰が集まる四国山地
清流や暴れ川、穏やかな内海に大小700の島々からなる瀬戸内海
大海原の太平洋、旅愁を誘う (演歌の !? ) 海峡など、表情豊かな景勝地
そして四つの國に、お勧めの観光スポットがいっぱい!
伊豫國の見どころ
伊豫國は、瀬戸内海と宇和海に面して鯛や真珠などの養殖が全国有数の漁業県、そして柑橘生産日本一。西日本最高峰の石鎚山をもつほか、日本100名城のうち全国最多の5城(松山城、湯築城、今治城、大洲城、宇和島城)を有します。
松山城
市街のほぼ中央に位置する標高132mの山頂にある天守は、完全な城郭建築(桃山文化様式)で造られており、ペリー来航の一年前に完成した。現存12天守の中では唯一、親藩の証である「葵の御紋」が付された城郭。
山上の本丸広場から見える松山平野や瀬戸内海の眺望も、ここの魅力です。 ロープウェイやリフトも整備されていて、徒歩でのルートも4つあります。
山頂に至るまでの、忍び返しの石垣、隠門、筒井門、戸無門なども、鉄壁な防御で名をはせる松山城の見どころです。駐車場は公営のものが、城山ロープウェイ乗り場近くと県庁の西側から200mほど入ったところ(こちらは無料)にあります。
道後温泉本館
およそ三千年の歴史をもつといわれる温泉。本館建物は明治27年に建造された城郭式で、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に登場する「油屋」のメインモデルといわれています。
今や全国的に有名な道後温泉も、道後湯之町の初代町長に就任した伊佐庭如矢 (イサニワ ユキヤ) が周囲の反対がある中でこの本館を建設した経緯には、物語を感じます。
飛鳥の湯
本館の耐震化工事による部分利用に備え、別館「飛鳥乃湯」が2017年12月に完成。建物や内装には、砥部焼や伊予水引細工などの地元工芸品がふんだんに使われており、こちらも「相当にええぞなもし!」 別館は本館から100㍍のところにあり、駐車場も市営のものが本館のすぐ南の坂を上がったところに、バイク用は本館の裏(東側)にあります。
湯築城跡
中世の伊予国の守護であった河野氏が約250年間にわたって居城としてきたもので、現在の形は城跡。道後公園内にあり、資料館やお堀など、散策が楽しめます。
今治城
藤堂高虎が瀬戸内海に面した海岸に築いた大規模な平城で、別名吹揚城(ふきあげじょう)ともいい、昭和55年以降、主郭部跡に天守をはじめとする櫓、門などの再建が進んで、現在の勇壮な城郭の姿になった。建築当時は、日本屈指の海城であったといわれる。
大洲城
日本100名城の一つで、主に市民の熱意と寄付によって平成16年(2004年)に完成。この復元に際しては、江戸期の資料や明治期の古写真など築城に関する資料が多く残っていたため、往時を相当忠実に復元できたといわれています。
4層4階の天守からは、肱川と大洲の町並みが一望できます。
おおず赤煉瓦館
元は明治期に建てられた銀行で、今は大洲市の観光施設。「大洲まちの駅あさもや」から200mのところにあり、一階は物産館で二階は休憩所&ギャラリー。中庭もさりげなく手入れされていて、訪れてホッとする施設です。この近くには、伝統和菓子「志ぐれ」のお店がいくつかあり、左党(さとう)の私でも美味しく頂ける程、あっさりした甘さです。
臥龍山荘
肱川沿いの緑の中に佇む山荘。この地は、江戸時代の藩主が庭園を築いた景勝地。明治期になって地域の豪商が10年の歳月をかけ、桂離宮などを参考に完成させた名建築で、昭和55年から一般公開されています。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンに一つ星掲載されたり、国の重要文化財にもなっています。堅い話はさておき、一度は訪れる価値あり !! です。
内子の町並み
江戸時代後期から明治時代にかけて木蝋(もくろう)の生産によって栄えた通りに、伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が当時のまま軒を連ねています。 見どころは、木蠟資料館(上芳我邸)、内子座、商いと暮らし博物館など。
宇和島城
国内現存12天守の一つ。築城の名手といわれる藤堂高虎が築城して10年余り後、伊達政宗の長男である伊達秀宗が入府し、明治政府所管となるまでの270年間、伊達家の居城。伊達家つながりで現在、宇和島市と仙台市は歴史姉妹都市を提携しています。
城山は450種の草木が生い茂り、苔むした石垣も相まって、いい雰囲気です。山上へのルートも二つあり、より豊富な草木が見られるのは写真の「上がり立ち門」からのコース。この門から南へ500㍍ほどのところにある伊達家ゆかりの庭園「天赦園」も見どころの一つ。
土佐國の見どころ
土佐は、森林率全国一(84%)。それはまさに豊かな緑と清流、山の幸に出会えるということ。そして、鰹料理やホエールウォッチングなどから、太平洋の黒潮を近く強く感じるところ。
足摺岬
四国最南端の地。ジョン万次郎像のところから2本の遊歩道があり、一方は天狗の鼻展望台へ。もう一方は途中の足摺岬展望台に寄ってから白山洞門までの散策路。こちらはツバキのトンネルをくぐりながら、強力なレンズで光度日本一の足摺岬灯台へもお立ち寄り下さい。第38番 金剛福寺へのお参りも忘れずに!
高知城
山内一豊によって着工された城で、現存12天守の一つ。江戸時代に建造された天守、御殿、追手門など本丸の全建造物が今も残るのは全国でもここだけ。天守の高欄が望楼を取り囲む本城の様式(展望台のよう!)は、珍しく貴重なものらしい !? 確かに、天守からは高知の町並みが360度見られて良いです。バイクは、お城の横にある県庁の駐輪場に置かせてくれます。
桂 浜
ペギー葉山が歌った「南国土佐を後にして」の大ヒットと共に超有名スポットとなった桂浜。公園内には、和服姿に懐手,ブーツ姿の龍馬像が太平洋に向かって立っています。司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」が世に出る38年前、高知県青年有志の募金活動によって建てられたもの。
モネの庭
開園期間は3~11月。「モネの絵の中を歩く」と形容されるように、四季折々よく手入れされています。室戸岬と安芸市のほぼ中間、北川村にあり、リピーターが多くて私もその一人。観光バスもよく見ます。
四国カルスト
高知県と愛媛県にまたがる日本三大カルストの一つ (平尾台、秋吉台、ここ) 。大昔、サンゴなどが海の底に堆積し、それが今では標高1400m程の高原になっているのだから、地球の変動ってすごい! 多くの牛が放牧され、カルスト特有の風景をさらに牧歌的にしています。快走ルートの中でも取り上げています。
土佐久礼の大正町市場
その日の朝獲れ・昼獲れの新鮮な魚介類を漁師の奥さんたちが威勢よく売っています。食堂も何軒かあり、鰹の時期のお昼頃は観光客も相まって大変な活況です。何か買わずにはおれなくなります (^_^;)
市場のほど近くにある久礼八幡宮は、620年ほど前からこの地にあったとされる。現在の社殿は江戸時代後期に再建されたもの。秋の大祭(旧暦の8月14,15日)は土佐三大祭りの一つで、県内外の観光客で賑わうそうな!
阿波國の見どころ
阿波は、鳴門海峡やウミガメ産卵地の大浜海岸から想像されるように海の國かと思えば、奥祖谷の平家伝説や大歩危・小歩危などから秘境の國ともいわれます。
鳴門のうずしお
淡路島と四国鳴門市との間にある鳴門海峡!大潮時の潮流は国内最速で、渦潮の最大直径は12mにもなります。なお渦潮はいつでも見られる訳ではありません。日に2回の各2~3時間ほどです。鳴門公園には渦潮を眼下に見られる施設や遊歩道などのほか観潮船も出ていて、色々な角度から渦潮を楽しむことができます。
祖谷渓
秘境の国とも言われる阿波国を代表する景勝地の一つ。吉野川沿いの断崖を切り開いて通じた国道32号線から、更に剣山に源を発する祖谷川沿いの県道を10㎞ほど山奥に入ったところです。今でこそ、車で楽に行けるけど・・・(>_<)
西祖谷山村の祖谷のかずら橋
自生のシラクチカズラで作られており、祖谷地方ではこういった橋が生活路として多く利用されていたらしい。今ではこの橋と東祖谷の「奥祖谷二重かずら橋」があるのみ。由来は、追っ手から逃れる平家の落人が楽に切り落とせるようシラクチカズラで作ったとか(有力説の一つ ?!)。多くの観光客には、渡るときの揺れと足元のすき間から14m下の渓流が見える!スリルがこの橋の魅力みたい。
小便小僧
かつてこの地方の悪ガキがこの岩の上から「立ちション度胸試し!をした」という逸話から作られたという小便小僧。観光スポットになったのだから、悪ガキえらい (^^) 写真では分かりにくいですが、この像は200mの断崖の上に立っています。
大歩危・小歩危
利根川、筑後川と並び日本三大暴れ川の一つに挙げられる吉野川の激流によって形成された大歩危・小歩危。ここの魅力は、ラフティングや「大歩危峡舟くだり」などの体験で一層分かるみたい。天候や川の状態によって乗船できないことがあります。
うだつの町並み
脇城の城下町として成立し、藍の集散地として発展。現在は85棟の伝統的建造物が建ち並んでいます。町家の両端には、本瓦葺きで漆喰塗りの「うだつ」が多くみられます。
観光案内ボランティアの人の説明は、うだつと生活の絡みなどが分かり易く面白いです。
大浜海岸
連続テレビ小説「ウェルかめ」の舞台になった美波町(旧 日和佐町)。地域でうみがめの産卵を保護する取り組みがなされています。産卵期間の夜、宿泊施設で照明器具の使用に厳しく制限があるのも納得 (^^;) 運がよければ、深夜の産卵が見られるかも !?
讃岐國の見どころ
讃岐國といえば、やはり讃岐うどん。日本一面積の小さな県に、旨さと安さで地元人と観光客に愛される850程のうどん店。そして讃岐の原風景は、綺麗な円錐形の讃岐富士と満濃池に代表されるため池郡。
琴弾(ことひき)公園・銭形砂絵
園内にある黒松の群生はみごとで、「日本の白砂青松百選」にも選ばれています。高台の展望台から見える銭形砂絵は、「この砂絵を見れば健康で長生きし、お金に不自由しない。」と言われており、私はじっくり見てきました (^^;)
紫雲出山(しうでやま)
山頂展望台からは瀬戸内海の多島美が実感できます。桜の名所ですが、この時期の土日は山上駐車場への通行に時間規制があるほど混みます。初夏のアジサイなども綺麗です。
豊稔池堰堤
ダムカード収集家のみならず、観光バスやライダーまで訪れる学術的にも価値あるダムで、日本最古の石積式マルチプル・アーチダム(アーチ状の止水壁が複数連なる)です。「まるで中世ヨーロッパの古城を思わせるような・・・」などと形容されたりします。国指定重要文化財
栗林公園
400年近い歴史を有する大名庭園。文化財庭園・都市庭園としてよく手入れされており、2009年「ミシュラン観光ガイド」で最高評価の3つ星に選定されました。文化財庭園としては日本一の広さを誇り、その園内を回れば様々な景色が堪能できます。(今度訪れた折には写真を撮ります!)
丸亀城
国内現存12天守の一つ。「石垣の城」と称されるこの城は、総高日本一(山麓から山頂まで4重)の石垣を誇り、野面積みや算木積みといった複数の石垣の形容が見られる。また山上からは、讃岐富士と呼ばれる飯野山や瀬戸内海の眺望を楽しむことができる。
金毘羅宮
海上交通の守り神として長きにわたり信仰されていて、全国の金刀比羅(金比羅)神社の総本宮です。本宮までの石段が785段あって、ここまででも相当にキツいですが、奥社まではさらに583段あります。参道には燈籠や絵馬殿の絵馬など、歴史を感じさせるものが多いです。